2025年1月25日(土)にフォレスト仙台にて第35回東北脊椎外科研究会を開催させていただきました。30年以上の間、東北・新潟の脊椎外科発展の礎として脈々と引き継がれてきた伝統ある本研究会を担当させていただき、大変光栄でしたが、かなり緊張いたしました。おかげさまで55題の演題をいただき、前夜祭は51名、研究会当日には149名の先生方にご参加いただき、盛会裏に終了することができました。これもひとえに皆様のご支援とご協力の賜物であり、心よりお礼申し上げます。また、大正製薬株式会社のご支援をいただきましたことを深謝いたします。
今回は、過去34回の研究会において一度も取り上げられなかったリハビリテーションに関するディスカッションの機会を設けることで、脊椎疾患に対する治療の幅をさらに拡げられればと考え、主題を「脊椎疾患におけるリハビリテーション」とさせていただきました。リハビリテーションに関しての演題は15題で、いつもと違う雰囲気も味わえた気がしました。とくに療法士の先生からは、我々とは異なる観点での発表をいただき、参考になった点も多かったと存じます。また特別講演では、岩手医科大学リハビリテーション医学講座教授の西村行秀先生に「変形性脊椎症など脊椎疾患ではなく脊椎疾患患者を良くするリハビリテーション治療」というタイトルで、個々の患者に寄り添った、熱いリハビリテーションへの思いが詰まったご講演をいただきました。
本研究会は、国内はおろか世界で活躍されている多くの先生方を輩出している場であります。そして、東北・新潟において脊椎外科を志す若手の先生方の身近な活躍の場でもあります。そこで今回は、何人かの若手の先生方に座長デビューをお願いいたしました。研究会のひとつのセッションを会員の皆様の前で取り仕切るという貴重な経験が、今後の活躍の一助になればと思います。時間の超過が心配でしたが、おかげさまで何とか時間内に終了することができました。ありがとうございました。
最後に、会員の皆様の熱い思いの詰まった多くのご演題をいただき、有意義な討論ができました。本当にありがとうございました。今後も東北脊椎外科研究会から多くの業績が世界に発信されることを祈念して、お礼の言葉とさせていただきます。
第35回東北脊椎外科研究会
会長 沼田 徳生
(栃内病院)