第28回東北脊椎外科研究会を終えて

2018年1月27日に第28回東北脊椎外科研究会を開催させていただきました.147人というたくさんの先生にご参加いただき盛会裏に終了できましたことを改めて深謝致します.今回は主題を「脊椎手術合併症」とし,一般演題を含め47題を発表していただきました.どれも素晴らしい内容であり,私が以前より感じていた本研究会の役割である『脊椎外科としての基本やセンスを身につけ,独り立ちしていくまでの礎』以上のものとなりました.中でも優秀演題賞を獲得された新潟市民病院,澤上公彦先生の口演「びまん性特発性骨増殖症に伴う頚椎頚髄損傷患者はなぜ生命予後不良なのか」は卓越したご発表であったことはいうまでもありません.

また,新潟脊椎外科センター センター長の長谷川和宏先生より『成人期以降の脊柱変形~病態と治療 up-to-date~』のご講演をいただきました.久しぶりに本研究会へご参加いただき,各演題に対しても忌憚のないコメントをいただきました.加えて,順天堂大学病院管理学教授の小林弘幸先生より『医療訴訟の現状と対策-整形外科の先生にとって知っておきたいリスク管理-守りの美学』のご講演をいただきました.不幸にも手術による合併症が生じ,医療過誤となった場合の対応について重要なお話しをお聞かせいただきました.

今後もAll東北として本研究会の成果が日本や世界に発信できるようになることを期待しております.変わらぬご厚誼とご指導をよろしくお願い致します.

第28回東北脊椎外科研究会
会長 村上 秀樹
(岩手医科大学整形外科)

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